心臓・血管外科
心臓血管外科研修モデルコース
専攻医1年目 |
100例/年以上、術者20例/年以上 |
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専攻医2年目 |
150例/年以上、術者80例/年以上 |
専攻医3年目 |
100例/年以上、術者20例/年以上 |
獨協医科大学では、年間約300例の心臓・大血管手術、約200例の腹部・末梢血管手術を行っており、3年間の専門研修で十分な症例経験を積むことが可能となっています。
外科専門研修1年目は、獨協医科大学病院心臓・血管外科で、心臓・大血管・末梢血管分野の経験をまんべんなく積んでいただきます。
外科専門研修2年目は、連携病院ないし獨協医科大学病院で、一般外科、消化器外科、呼吸器外科など、主に他領域の経験を積んでいただきます。
外科専門研修3年目は、将来の心臓血管外科専門医の取得も見据え、獨協医科大学心臓・血管外科ないし連携病院で心臓・大血管・末梢血管の経験を積んでいただきます。
上部消化管外科
上部消化管外科は最高水準の医療を提供できるように、各領域のスペシャリストによって診療を行っております。外科治療のハイボリュームセンターとして、栃木県はもとより遠方から来られる数多くの患者さんの手術を行っております。
当教室では「低侵襲」をキーワードに、「侵襲の少ない手術」として合併症が少なく安全で確実な手術である内視鏡外科手術を積極的に取り入れながら、より精度の高い手術が期待できるダビンチXiを用いたロボット支援手術も積極的に行っています。2019年1月からダビンチXi導入以来、約5年間のロボット支援手術件数は300例を超えています。
次世代を担う消化器外科医の育成にも特に力を注いでいます。この基本方針に基づき、安全かつ確実な手術を高い技術で遂行できる若手外科医の育成を行っております。
すでに必須となりつつある内視鏡外科学会の技術認定資格を段階的に取得できるプログラムを行っております。内視鏡外科手術の教育に関しては、豊富な経験と実績があります。着実に合格者も生まれています。内視鏡外科手術やロボット支援手術など低侵襲手術に興味のある、皆さんを心からお待ちしております。
上部消化管外科コース
3年目 |
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4年目 |
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5年目 |
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3年目:大学病院で外科専門医取得に必要な科を全てローテーションして症例数を経験する
4, 5年目:連携病院でさらに手術経験を積んで頂きます
肝・胆・膵外科
消化器外科コース
3年目 |
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4年目 |
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5年目 |
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3年目:大学病院で外科専門医取得に必要な科を全てローテーションして症例数を経験する
4, 5年目:連携病院でさらに手術経験を積んで頂きます
呼吸器外科
研修プログラム
初期研修(2年)を終了したあとは、呼吸器外科に入局し、後期研修に入ります。後期研修から外科専門医研修プログラムに入ります。呼吸外科はまず一般外科研修(呼吸器外科、心臓血管外科、消化器外科、頭頚部外科)を行い外科全般の知識を身に着けます。
人によりますが、入局時(医師3年目)に呼吸器外科で研修を行い、医師4年目に他医療施設へ出向し、外科一般を学びます。外科専門医を受けるためには外科学会が規定する必要症例数、学会発表等があり(外科学会ホームページ参照)、規定を満たした上で外科専門医試験を受験することができます。症例に関して初期研修で経験した症例も使用できますので外科系を志す場合には早い段階から経験症例を積んでおくとよいでしょう。
試験は医師六年目から受験することが可能です。その後7年目以降から吸器外科専門医を取得することができます。
専門医取得までの流れ
当科では、質の高い呼吸器外科診療ができるように若手医師の育成を系統的に行います。専門研修による医師キャリア形成システムを設けています。認定医・専門医・指導医資格取得および更新には多くの手術経験・実績が必要ですが、当教室では豊富な手術症例を有しているため、効率的に資格取得要件を満たすことが可能です。また、大学院(社会人大学院を含む)への進学も奨励しており、質の高い基礎研究、臨床研究を指導し早期の学位取得が可能です。
新専門医制度による
外科専門医研修と
呼吸器外科専門研修(連動型)

呼吸器外科学教室に入局していただきます。
その後、2年間は消化器外科を中心とした外科系研修(小児外科・心臓血管外科の研修も含みます) を大学病院・関連病院などで行います。
外科系研修が終了したら、卒後6年目に外科専門医を取得し呼吸器外科の関連病院で2,3年の研修を行い、最短で卒後8年目に呼吸器外科専門医を取得します。
大学院コースでは特に規則はなく、どの時点からでも大学院に入ることもできますが、院外研修が終わる卒後5年目が目安になると思います。大学院在学中に留学することも可能です。
大歓迎です。
卒後11年目以降には呼吸器外科学会の評議員資格が取得可能です。その後留学、関連病院での責任者、大学での指導者・教育者などとなります。
呼吸器外科医の日常臨床

病理検討会や院内移植検討会は月に1-2回程度
1日・1週間のスケジュール
- 呼吸器外科の一週間の日程としては火、水、木曜日が手術日になります。火、木曜は午前・午後、水曜日は午後から手術になります。ロボット手術は、第2.4.5木曜日、第1.5水曜日となります。
- また上記の日程で朝カンファレンスがあり、相談症例や治療方針の決定などを行います。水曜日午前は気管支鏡での診断や処置、運動負荷試験等を行っています。
- 月、金曜日に関しては手術はなく病棟での患者さんの管理がメインとなります。土曜日は手術日ではないですが、緊急手術など必要の応じて手術が入ることがあります。
- その他の時間では自己研鑽や学会発表や論文作成等を行います。
小児外科
小児外科専門医を
目指す方のための重点コース

基本的には3年間のうちに外科専攻医の症例数は充足してもらうことが、第一の目標になります。
350例/3年
120例/3年
(領域別症例数も充足すること)
4年目(専攻医2年目)の後半(多少の時期の変動はある)に半年間小児外科重点研修を行います。
当初小児外科コースでなくても6年目以降の小児外科研修開始は可能です。
小児外科のキャリアプラン(例)
6~10年目 |
獨協本院+他の小児外科施設 |
獨協本院+大学院 |
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11~14年目 |
獨協本院+大学院 |
獨協本院+他の小児外科施設 |
15年目以降 |
獨協本院 or 獨協埼玉 or |
小児外科専門医はだいたい10年目、小児外科指導医はだいたい18年目ぐらいで取得可能になります。
これまで当院で小児外科専門医を取得した3名はそれぞれ東京医科歯科大学小児外科(診療科長)、群馬県立小児医療センター(部長)、名古屋第一赤十字病院(医長)に就職しました。
乳腺センター
卒後初期臨床研修期間を含んで「通算5年以上」。
修練開始後満4年以上を経た段階で、予備試験となる筆記試験を受験することができる。
350例以上の手術手技の経験が必要。120例以上は術者としての経験が必要。
臨床研修から開始した場合

10例
10例
10例
10例
10例
50例
3年目から開始した場合

10例
10例
10例
10例
10例
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心臓血管外科・呼吸器外科・小児外科
院内研修の間に終了させる。 -
上部消化管外科・下部消化管外科・肝胆膵外科
院内研修・院外研修合わせて経験する。 -
院内研修
各科3か月ごとのローテーションとする。